37日目(5月7日):お墓参りと藤公園

<育児日記>
 今日は、ひろたんとパパさんとママさんとおばあちゃんの4人で、岡山県のパパさん方のお墓参りとひろたんの顔見せを兼ねて、最近アートの島として評判が高い直島へ旅行することにした。
 ひろたんは初めての長旅にもかかわらず、くたびれることなく元気にしてくれた。4時間くらいかけて岡山県和気町へ。パパさんのお父さんはパパさんが中学生の時に亡くなっているけど、そのお父さん(ひろたんのおじいちゃん)のお兄さん(パパさんの伯父さん)の家に挨拶してきた。ひろたんは初めての顔見せで、ちょっと恥ずかしがったけど、泣かずにおとなしくしてくれた。その後、ひろたんのひいおじいちゃん(パパさんのおじいちゃん)とひいひいおじいちゃん(パパさんのひいおじいちゃん)のお墓参りをしてきた。遠くの親戚の家にはなかなか行けないけど、たまには顔を出すのはいいことだ。
 その家をあとにして、近くにある和気清麻呂ゆかりの和気神社にある藤公園へ立ち寄った。そこは、日本全国から藤を集めていて、観光バスが何台も訪れる有名な観光地になっている。和歌山県の天然記念物のノダフジとオカフジも植えられていたのには、ちょっとびっくりした。今日は平日にもかかわらず、駐車場は満杯で、人があふれていた。でも、藤の花はちょうど満開で、長く続く藤棚は見事だった。いろいろな種類の藤が植えられているので、微妙に色や咲き方などがそれぞれ違ったりして、様々な表情を見せてくれる。連休中なら身動きが取れないほどの人だかりだっただろう。
 藤公園で時間を費やしたため、宇野港の直島行き13時のフェリーに間に合わなくなってしまった。14時半まで次の便がないと思っていたところ、別の船会社で13時40分発直島(風戸)行きのフェリーがあったので助かった。15分くらいで直島に到着した。この船便は工場関係のトラックがよく使う車専用のフェリーのようで、旅客だけでは乗れないらしい。着く港も三菱マテリアルの敷地近くの風戸港で、住宅地や観光地とはほど遠い所だ。でも直島は車で1周しても40分くらいの小さな島だ。
 今日は、地中美術館へ行った。安藤忠雄をはじめとする建築家が設計した建物とモネの絵画などの美術品があり、異空間を漂わせていた。アートに関心がなくても、不思議な空間を充分楽しめる。建物は瀬戸内海が見渡せるところに建っていて、カフェから見る景色は絶景だ。ただ建物自体がアートなので、壁や床にも触れてはいけないということで、ひろたんはちょっと退屈だったと思う。ちょっと声を出しても響いてしまうし、赤ちゃん連れの美術館鑑賞は気を使う。
 志おや旅館に泊まることにしたが、趣ある建物で、広い部屋にひろたんは少し興奮ぎみ。いつも以上に動き回って、おばあちゃんとも遊んでもらってご機嫌さんだった。料理は、魚づくしの家庭料理で、さわらが手に入ったらしく、珍しいさわらの刺身、さわらの焼き魚などなど、新鮮な魚料理はおいしい。料理がおいしいと、それだけでいい旅だったと思える。ひろたんは、いつもと違う雰囲気で、遊び心に火が付いたみたいで、料理もそこそこに遊び出した。なぜかスプーンを壁にむかってひたすら打ち続けていた。あまり食べなかったせいで、その夜は3回くらい夜泣きで起こされてしまった。

 藤公園

 和気神社和気清麻呂

 直島

 地中美術館からの景色

 志おや旅館