40日目(5月10日):初誕生日

<育児日記>
 今日は、祝!初誕生日。でも雨。
 ママさんがお休みで、海南市春日神社で雅楽の演奏があるというので見に行った。めったに聞けないものだから、厳かな気分になった。ひろたんははじめおとなしく聞いていたけど、だんだん退屈になってきたらしく、終盤は席をはずさなければいけなかった。帰りに誕生日ケーキを買って帰宅した。
 初誕生日は盛大に祝うものというけれど、実際に何をしていいのかわからない。親には先日個別に会っているので、今日は親子3人だけ。部屋をデコレーションして誕生会をする人もいるみたいだけど、そこまでする余裕もなくて。1升のお餅を担がせたり、踏ましたりして、将来の健康を願う所が多いということで、うちでは1升のお餅なんか買ったらさばけないので、代わりにリュックに入れたお米をひろたんに担いでもらった。どれくらいの量がいいのかわからないので、とりあえず3kgで。担がせるとひろたんは立ち上がれず、ひっくり返った。しっかり丈夫に育って欲しいという意味なので、少し頑張ってもらった。
 あと、将来どんな職業につくかを占う選びどりというものをする地域があるようなので、やってみることにした。用意したのは、電卓なら商売人、鉛筆なら作家、野菜なら農家、フライがえしなら料理人、絵の具なら画家、笛なら音楽家、薬なら医者、辞書なら研究者、お札ならお金持ち、という具合に考えた。実際、ひろたんを遠くに置いてハイハイさせると、一直線に絵の具を手に取った。その後、電卓やお札にも手を伸ばしたけど、結局最後まで絵の具は手放さなかった。将来は画家になるのか。ママさんのおじさんには着物の紋描きをしている人がいて、絵を描いたりもしている。そんな血が流れていればいいけど。ちなみにママさんも絵が上手だ。血はつながっていないけど、パパさんのおばさんの旦那さんは、何度も入選するような水墨画を描いている。そこに弟子入りさせるか。こんなことで、いろいろ将来を想像してみる。
 思い起こせば、ちょうど1年前。逆子だったので、帝王切開で生まれたひろたん。3078kg、49cm。帝王切開の痛みから3日間ひろたんを抱っこできなかったママさん。仕事休んで側に付き添ったけど何もできなかったパパさん。ただ泣いて、寝て、ミルク飲んで、また寝るだけのひろたん。あれからもう1年、あっという間だった。満1歳、ちょっと体は小さいけれど、よくここまで大きな病気もなく、怪我もなく、元気で育ってくれた。これからももっとたくましく育って欲しいと願わずにはいられない。
 

<今日の晩ごはん>
 お惣菜のからあげとゆば巻き、鯛の刺身、誕生日ケーキ

 誕生日ケーキ

 絵の具を選ぶひろた